ご挨拶

代表理事からのご挨拶

一般社団法人 吸入療法アカデミーは、2013年(平成25年)11月に登記され、すでに設立7年目になりました。これまで、延べ1000名を超える認定吸入指導薬剤師の認定と、受講修了者1100名以上となるナビゲーター講習会を開講し、患者さんへ的確な吸入指導ができる医療者の育成・啓発活動に取り組んできました。

日本をはじめ世界各国の喘息やCOPDガイドラインに推奨されておりますように、吸入薬は治療のFirst lineに位置付けられ、吸入療法の主軸です。吸入薬には、各々専用の吸入器具(吸入デバイス)があり、処方時にはこれらのデバイスも同時に処方選択されています。しかし、われわれは臨床現場において、正しい吸入操作が出来ず、薬剤が的確に吸えていない患者さんの実態に直面しています。

いかに優れた薬剤であっても、患者さん自身が吸入デバイスを正しく用い、適切な吸入ができなければ、期待する臨床効果が得られません。そのため、患者さんに適したデバイスを選択し、的確な吸入指導を継続することが重要です。

当法人は、これまで各地域の薬剤師会と協力し、全ての吸入薬・デバイスに対し、的確な吸入指導が出来る薬剤師の養成を行い、地域内のどの薬局に処方箋を持ち込まれても、均一で良質な患者吸入指導が出来る体制整備を目指した活動を展開してきました。これらの活動は、平成18年厚労省立案の“喘息死ゼロ作戦”に応じ、平成20年7月に岐阜県で設立した、東濃喘息対策委員会で積み重ねてきた実績を基盤に、発展したものです。

当法人は、吸入操作時に生じる様々な誤操作(ピットホール®)に着目し、その原因を探り、発生を防ぎ、患者さんがより確実で迅速な吸入手技操作ができるよう指導する、独自の吸入指導法を行っています。吸入指導講習会では、当法人オリジナル教材を用いた質の高い吸入指導法の講義と、模擬実演、映像による体験を行い、ピットホール®の実像を捉え、切込んでいく内容になります。セミナー受講修了後に、吸入指導を行う知識や指導技術を十分で備えた薬剤師であるかを判定する検定試験を実施し、認定吸入指導薬剤師の認定を行っています。各地域薬剤師会、あるいは既存の研究会、チェーン薬局等と協議し、連名での認定も行っています。さらに、看護師へ医療連携の枠が拡がっていきます。

当法人が目指すものは、各地域において、患者さんを囲む、吸入療法を核とした医療連携体制の構築です。その吸入指導連携ツールとして、インターネットクラウドシステムを用いた、すい吸い連携ネット(すいれんネット)を開発しました。医師および、当法人による認定吸入指導薬剤師、認定吸入指導看護師の資格を持つ方が利用できます。

私たちは、吸入療法にかける熱い情熱と使命に燃える会員の集まりでございます。私たちの活動にお力添え頂き、より良い吸入療法の発展のため、ともに手を携えてくださる方の入会を期待しております。個人のみならず、各地域の薬剤師会、既存の研究会、あるいは、チェーン薬局単位でのご入会もご検討ください。末筆ではございますが、貴殿及び貴会の益々の発展とご健勝をお祈り申し上げます。

一般社団法人 吸入療法アカデミー 代表理事 大林浩幸

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